Empty Garden2

今日は、WATARI-UMで開催されているEmpty Garden2に行って来ました。

何時も、永瀬恭一さんからお勧め展示をメールで教えていただいていて、その中の一つです。
(永瀬さん何時もありがとうございます。)

この展示は、2001年9月11日にニューヨークで起こった事件が関係しているようです。しかし、私にとっての、ニューヨーク事件は、メディアを通して見ていたとしても、実際の我々の生活には、リアル感がないもののように思います。
もし、リアルにニューヨークの事件を感じていたら、この展示とその関係をもっと感じ取る事が出来るのかなと思いましたが、自分なりに感じてみた事を書いてみます。

2階に展示されている、シュタイナー&レンツリンガーさんの作品は、無数の草花が天上から吊るされています。その花の下に、ベットがあります。そのベットに寝転がりながら作品を観ます。
私は、この作品を見て、日本の華道の世界を思い浮かべました。

「日本人は、今だ見ぬ神をを求めて花をいけ続けてきたのではないか」と華道家の渡辺さんはおっしゃられています。私が華道を教わっていた下田先生も、「日本人は、神がいるから花を生ける」とおっしゃられていました。

花を生ける事と神の存在との結びつきから考えると、造花や産業廃棄物を使用した美しい華道のような世界からは、神の存在を無視しているように感じました。

そして、神の存在に眼を向けていない世界と、常識、希望を壊したニューヨークの事件との結びつきが感じられるように思いました。

作家さんは、華道といったものと関係のない所で制作をしているかもしれません。だけど、オノ・ヨーコさんも以下のように言っているので、こんな感想も良いのかなと思っています。

「現代美術館をあなたのやり方で
 バラバラに解体しなさい
 破片を集めて
 糊でもういちど復元しなさい。」
(「グレープフルーツジュース・YOKO ONO」)