ドキュメントという素材??

日曜日の10時30分より、12チャンネルの<森達也のドキュメントは嘘をつく>を見てみました。

ちなみは、私は、テレビでは、ドラマとかお笑い番組を見たりするぐらいで、
真剣にドキュメントについて考えたことがないような人です。。。

ただ、あることがきっかけで、
面白そうだと思って、見てみることになりました。

全部見終わった時の感想としては、頭の中がごちゃごちゃ。

次の行動としては、どうにかしてこのごちゃごちゃを解消したいと思いました。

たびたび、この番組の中で、いろいろな立場や考えを持ったドキュメントを扱う人達が、<ドキュメントはフィクションだ>と語られていました。
でも、そういっている、この番組は、ドキュメントだと、信じそうになっていたところで、
最後に種明かしがされています。
どうやら、これを業界用語では、フェイクドキュメンタリーというらしいです。
ドキュメントだと思っていたすべてが、最後に全部ドラマだったと分かるものでした。
でも、何処までが本当で、何処までがドラマなのかが、あまりにもリアルすぎて分かりません。
インタビューを受けたいた人?素人だと思っていたレポーターの女の子が女優さん?それを取っていたカメラマンさんを、撮影しているカメラマン??また、それを編集している人??

また、このごちゃごちゃしたよくわからない気持ちを解消するために、サイトも見てみました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/literacy/060326.html

これを読んで、さらに、森達也さんまでが、演じていたことを知り、さらにショック・・・
映像の前にあるものは、すべてフィクションということになるのでしょうか??
あ。

この言葉は、この番組の中で出てきていたかも・・。

そういえば、番組では、事実は一つだけど、真実はいくつも存在するとも言っていました。

確かに、この番組は、それぞれが考える、ドキュメントに対するいくつかの真実のようなものは、いくつも伝わってきたように思います。でも、皮肉にも、そういった真実を伝えるこの番組は、ドキュメントに見せたフィクションでした。

でも、フィクションからも、真実を伝えられるのであれば、
そうしたら、ドキュメントである必要性や意味って、どんなところになるのだろう・・・。
でもきっと、ドキュメントという素材でしか、作り出せない<真実>があるのかもしれません。。。

でも、きっと、こうしてドキュメントの嘘をこうして伝えるということは、

三島由紀夫金閣寺に出てくる、寺を燃やす少年のように

本当に、ドキュメントという形を愛していることなのかなと思いました。