トントンギコギコ図工の時間

mermaid01012006-04-11

http://www.tontongikogiko.com/index.htm

<トントンギコギコ図工の時間>
この映画を知ったのは、私がギャラリーをはじめたばかりの時でした。
面白そうだな・・・と興味を持っていたのですが、実際に見る機会を逃していました。

そして、今日、色々な縁が重なって、この映画を見ています。
なんだか2年前の自分を思い出しながら、この映画を見ていました。

東京の公立小学校での図工の時間を映しています。
また、先生と生徒さんとのバランスが、絶妙なのです。
押し付けるでもなく、おだてあげるでもなく、ほっておくでもなく
この状況を、4つの単語で集約させるとすると
<楽・難・作・希望>
こういった感じかなと思いました。

<楽>子供たちが楽しんで作っている。困難なことも楽しんでいるし、それを選択している。
<難>難しい技術を6年間で、見につけている。最後の、6年生の卒業制作では、子供とは思えないほどのおもしろい制作をしている。映画を見ていて思ったこと、それは、<この作品は、小学生のだよね??>しかも、この難しさや技術の応用等を、楽しんで自然に行っている。
<作>パンフレットにあった言葉を読んで。そのとうりだと感じたのが、<かたちのないものから、かたちをつくる>という言葉。
<希望>私は、ギリシャ神話を読むのが好きです。そして、その中でも、一番すきなのが、パンドラのお話。パンドラが、壷を開けてしまった時から、この世の中に、病気や不安や苦しみ等が流れ込みました。でも、神様は、この壷の中に、希望も入れておきました。

最後の場面、何故か、涙が流れました。
こうした<なにもないものから、なにかを作る>時間を、困難さも楽しめるような気持ちをを感じることに、無限大の希望が宿っているように感じました。役にたつのかどうかは個人の判断で、こういった時間に希望を感じることが大切だと思いました。

そして、このような感じ方も、きっと、見ているひとそれぞれが、独自に感じているのだろうな・・・と思いました。

今の時期に、この映画が見られて、本当に良かったと感じました。