11月23日オープンパーティ開催します

★町田オープニング企画
村井旬 写真展

2011.11.24(木)〜12.10(土) 休・日曜日
11:00〜19:00(最終日12/10は16時まで)

★町田 open party
2011.11.23(水・祝)13:00〜17:00
ささやかですが町田分室でオープンパーティを行います。
ぜひぜひ、お気軽お立ち寄りください。(写真展も開催しております)

<<http://www.masuii.co.jp/sg.htm>>地図などはこちらのページに掲載されてます


作家さんの展示にむけてのコメント

外的空間を取り込み展示空間と調和する事で存在の意義を見つけだす。
masuii RDR ショーウインドーギャラリー (show window gallery) の展示に先だって日本建築の構造に於ける建物と自然との境界と調和、私の研究テーマ、現実と虚構、この2つの間には重なり合う部分があることを知ることができました。
今回の展示スペースは画廊室内の壁面とは違い、屋外に向けてできているショーウインドーです。(有)ますいいリビングカンパニー神奈川分室の南側の外壁にあって、その左右を吊り戸に挟まれています。私は制作を始める前に建築中の建物を見て来たところ、建物の出入り口の吊り戸とショーウインドーギャラリーのガラス面のコントラストに興味を引かれました。ショーケースにはまっているガラスは透明で中にあるものを外に向けて見せることができます。ですが、内側は一枚のガラスによって外からの影響を受けずに自立した空間として存在します。一方、建物の内的空間はガラスとは異なる性格を持っている吊り戸によって遮断されることなく、外気、音、光など様々なものが色や形を変えて中へ浸食していくように思いました。masuii RDR ショーウインドーギャラリーの作品は相反する性格の狭間の中で展示されるので、この二つの間で写真は何が出来るのか考えました。
私はショーウインドーギャラリーで展示をさせてもらうことで写真と建築には共通点があることに気がつきました。 私にとって写真とは、外的空間に実在する事物をレンズを通してフィルムに取り込むことから始ります。印画紙に映る像もそのままではガラス窓越しの風景と同じです。私は単なる 事実・事物の模写・再現に終わらせないために、レンズを通してフィルムへ取り込んだ様々な要素を内的空間と外的空間とに分類します。引用した事物を変化させるために、様々な浸食を受け入れ、 外的空間との調和を図り現実との境界を乗り越えさせています。そしてそれが私の作品のテーマでもある印画紙に映る現実から見えない虚構へと導びく作品作りと二重写しの様に合致します。
私にとって2つの共通点は、今回の企画でなければ見つけ出せなかった事でした。今回はつたない私の建築の知識から境界について考えてきたことをテーマとして制作をしました。日本の自然信仰がアートの中でどのようにして自然と作品とが対立しないで一体化していくかという事は、今後の自分の課題でもあります。
村井旬 2011年10月19日


村井 旬 Jun Murai プロフィール


東京生まれ ペンシルバニア州テンプル大学
主な(個展)・(グループ展)、アートプロジェクト
2011 アート in はむら展 VII ゆとろぎ美術館 -(グループ展)
羽村市生涯学習センターゆとろぎ 東京
2010 Unknownpossibility02 -(グループ展)新宿眼科画廊 東京
2009 Photo Cruising Kawaguchi -(グループ展)masuii R.D.R 神奈川
THE LIBRARY 2009 -(グループ展)トキ・アートスペース 東京
ソウルインターナショナル エキジビション - (グループ展)HWABONG Gallery ソウル
2008 接近展 IV -(グループ展)国立市芸術小ホール
2006 三鷹族プロジェクト - アートプロジェクト・
三鷹天命反転住宅 アーキテクチュアルボディー 東京
2005 エレメントーElements - (個展)ギャラリー テムズ 東京
カットアンドペースト -(ワークショップ)府中市美術館
2004 そして平面へーTo be Flat - (個展)Gallery 蔵 東京
2003 インバランスーImbalance - (個展)Gallery Pirka 東京
2002 時と場所ーTime and Place - (個展)Gallery Pirka 東京