ますいい建築圏 参加作家太田翔さんへのご質問

ますいい建築展で、参加してくださる作家さんに一つご質問をしてお答えいただくというのを行っています。
制作等でお忙しいので、参加するのに無理が無い範囲でということですので全員ではありません

お一人目は太田翔さんです


質問
建物は絵で描き、生き物を立体で作られていますが
そこをわけているところに
どんな考えがあるかなどを教えていただいてもよろしいでしょうか?

お答え
私の作品は、大きく分けて、紙にペンで建物を書く平面と、実物大の怪物の立体の二種がある。平面の建物は、実際に自分が歩いて見た建物を使い、それを増殖するように描いていく。住人などは描かない。建物(あるいは施設、街など)は ある種の生命体で、人はそれを生かすための部品に過ぎないのではという、自分の妄想に基づいている。怪物のほうは、まず骨格を作り、そこに肉を付け、皮を貼るように作る。ただ形だけでなく実際の脊椎動物とおなじ構造を与えることで、伝統や文脈によって確立しない名前もない存在をこの世に存在させることができると思ったからだ。この二つは、文化とか文明とかも人間という動物の習性に過ぎないという価値観で繋がっている。

1982年東京生まれ
2007:『超人』:masuiiR.D.Rgallery (個展)
2009:『ニアフューチャー』:masuiiR.D.Rgallery (二人展)
2011:『MEATOPIA』:ArtTrace Gallery(個展)
2011:DJ P-xy presents 『frustration Vol.0.1』:西荻窪ロック食堂(グループ展)
2013:『涅槃・混沌』:ArtTrace Gallery(グループ展)
2013:『Excreation』:ArtTrace Gallery(個展)
2015:『その界面を泳ぐ』:ArtTrace Gallery(グループ展)
2015:『S&M Show』:Night Cafe Crow(二人展)