ますいい建築圏:ふるせみなさんへの質問です

ますいい建築圏
参加作家さんにご質問をしてお答えいただいております。
少しづつご紹介をしておりますので、ぜひ、お読みいただけますと
幸いです。http://www.masuii.co.jp/21ex/21ex/21ex.html

<ふるせみなさん>
1988年 埼玉県出身 彫刻家
2015年 個展 「雨降りまえの雲たちの(朗読付き)」(masuii R.D.R gallery)
2014年 個展 「かくれんぼ バージョン雨の日 ステージお家」(masuii R.D.R gallery)
2013年 個展「外は雨 夏かぜひいた 熱がある」(masuii R.D.R gallery)

Q:質問

ふるせみなさんの作品を拝見すると、[子供のいたずら]というのが作品のキーワードになることが多いように感じますが.そこには、どういった思いがあるのでしょうか?


A:答え

幼いころの感受性に憧れているという思いがあります。
私が作品をつくり始める起点は、私の個人的な記憶や思い出です。なかでも幼いころのそれらは、成長してしまった今では真似のできない敏感な感受性がもたらしたものです。大人の目線からみれば「いたずら」と一言で言い表せる行動を、幼いころはひとつひとつに違った意味合いを込め、精一杯の気持ちでやり遂げていました。それらは私の中に深く根強くのこる記憶や思い出ではありますが、今の私が想い起こそうとすると、そのころの感覚が独特なものに思え、物事をどのように捉えていたのかが難解です。この難解さが、今の私の立場や考え方を確認させてくれるようにも感じます。幼いころの感受性に対して成長してしまった私は、尊敬や憧れを感じているのだと思います。