アンコールワット

mermaid01012004-06-25

女子大でみんなのアイドルだった溝口先生の研究発表に行ってきました。先生は、2年間、カンボジアアンコールワットの修復をされていて、それについての説明をされていました。やはり先生はとてもかっこよく、ダンディで素敵でした。

先生のダンディさにも驚きましたが、それ以上に、アンコールワットの悲惨な状況に驚きました。さまざまなチームによって修復活動がされているようです。しかし、修復活動の価値観の違いにより、実際には使用されていなかった材料が修復活動に使用されていたり、また、石造の破片を処分してしまったりなど、大事な事実を捻じ曲げてしまうような行為が行われているそうです。形を復元する事のみに重点を置いた結果だと先生はおっしゃられていました。
また、ホテルなどの観光地による大量の水の使用により、地盤沈下が起こり、寺院が日によって3ミリくらいづつゆらゆらゆれていたりするそうです。
現在は、そのような事が問題になり、一度、復元されたものを再度復元しなおしたりしているそうです。

4年前、先生がカンボジアに行かれた時には、行政が悪く、現地の人々がとても怖い顔をしていたそうです。しかし、この2年かん過ごしてきた中で、国の状態も安定し、人々の表情もとても和やかになったそうです。


このような事を熱く語っている先生は、ほんとにほんとに素敵でした。